マスターしよう基本操作
マイクロピペットの使い方
田畑 勝好
1
1京都大学医療技術短期大学部
pp.837-843
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202858
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最近,臨床検査特に臨床化学検査においては,臨床化学の発展により多項目測定と検体数の増加をきたし,そのため微量あるいは超微量分析が必要になってきた.微量の試料をいかに正確・精密に,安全にかつ迅速に採取するかが臨床化学の検査成績に大きな影響を及ぼすことはいうまでもないことである.採取する試料の量が微量になればなるほど,マイクロピペットを正しく使用しなければ大きな誤差が発生する.臨床化学用の微量ピペットは,昔からオストワルド型ピペットが用いられていたが,現在では目的に応じていろいろなマイクロピペット,例えばサンズマイクロピペット,コンストリクション型ピペット,ノック式ピペット,マイクロシリンジピペットなどが市販されている.ここでは,サンズマイクロピペット,コンストリクション型ピペット,ノック式ピペット(例:エッペンドルフピペット),およびマイクロシリンジピペット(例:ドラモンドマイクロディスペンサー)の使用法,注意点などについて解説する.
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