マスターしよう基本操作
マイクロピペットの操作
山縣 文夫
1
,
松村 義寛
1
1(財)東京顕微鏡院付属臨床検査所
pp.797-801
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203765
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ガラス製のホールピペットやメスピペットは化学分析のシンボルでもあったが,自動分析の発達や微量化への傾斜により,マイクロピペットがこれにとって代わった.吸上げと排出がバネ仕掛けで行われ,容量が自動的に定まる.チップがプラスチック(主にポリプロピレン)製で撥水性のため,流下時間とか洗い込みに気を付けなくてもよい.したがって,繰り返し精度が向上した.
使い方と言っても,説明書のどおりに使用すれば希望の結果が得られるので,習練を特に厳しく行うことはないと思われるが,百聞は一見にしかず,絵解きを見ることは理解が速い.以下,ごく日常に行われている操作法を並べてみたが,標準的なやり方というわけではない.それぞれの工夫で目的にかなうように操作するのがよいであろう.
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