特集 日常検査法の基礎知識と実技
血清学
ピペットさばき
堀越 晃
1
1東京大学病院中央検査部
pp.1225-1228
発行日 1965年12月10日
Published Date 1965/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915856
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血清学的検査の基本的な操作はピペットさばきである。血清反応では液の測定,稀釈,分注などすべてピペットを用いておこなうので,早く正確な操作が要求される。特に抗体価の測定のような定量的な検査が多いから,ピペットさばきによる影響は大きい。また一般につかわれているメスピペットは口と指で操作するから,手指は常に清潔に心がけて傷などをつけないように注意することが大切である。
ピペットは目的に応じていろいろな種類があるが,最も多くつかわれているのがメスピペットと毛細管ピペットの2種類である。また最近は正確でしかも能率よく分注できる電動式の自動分注器が普及して,多数の検体を扱う検査室で利用されるようになってきた。
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