コーヒーブレイク
つつが虫病
O. T.
pp.714
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202557
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テレビを見るときはまず新聞の番組案内に目をとおしてから,見るか見ないか決めている.けれども放送の内容に関係なくスイッチを入れる場合がある.朝のNHKの「明るい農村」はさわやかで,農村で育った私にとって,故郷のことがなつかしく偲ばれる.
今朝はいつもとふん囲気の異なったつつがむし病の話題が登場した.つつがむし病は秋田,山形,新潟の3県の河川添いに風土病的にみられる病気である.つつがむし病は水田で作業した人がつつがむしの幼虫に刺されて発病すると思っていたのであるが,意外であったのは患者が山菜を取りに山の草叢に人り,そこで感染したとのことであった.ツツガムシは大腿,陰部など柔らかい皮膚を刺し,刺し口は1つであるとのことである.発病すると刺し口に近い部分のリンパ節が腫れ,患者は高熱を発し,肝腫が出現するのだそうだ.
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