検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
PHAとR-PHA
山田 昇
1,2
,
辻 好克
3
,
大鳥居 昌美
4
1富士臓器製薬
2スペシャルレファレンスラボラトリー
3富士臓器製薬研究部
4富士臓器製薬特許部
pp.137-141
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202436
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血清反応の分野において,HA(Hemagglutination)は,赤血球(ヒトまたは動物)の凝集現象を指標として実施する検査の総称で,臨床検査に広く親しまれた呼び名である.
HA検査は,
(1)血液型に関連した検査にみられるように赤血球そのものが持っている特異的な直接血球凝集反応
(2)赤血球を単なる粒子と見なし,この表面に特定の抗原を吸着させ,これと抗体とを混合して凝集の有無を観察する反応とに大別することが出来る.ここでは,後者について,日常検査の上で理解しておくべき大切と思われる点について解説を試みたい.また,理解を深めるためにできるだけ,前者の反応とも対比しながら話を進めたい.
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