私の学校
北海道医学技術専門学校—"思索する技術者"を目指す
犬飼 憲彦
pp.984
発行日 1981年12月1日
Published Date 1981/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202410
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北海道のほぼ中央に位置する上川盆地.ここに"蝦夷の地の山水を語るに,まず第一に挙ぐべく…"と言われる大雪山連峰を一望に,石狩川を主軸として多くの川が葉脈のように流れ寄りうるおう街,旭川市に私たちの学校は所在しています.約10年前の国立旭川医科大学の設置により,道北の医療レベルが高まるなかで社団法人緑蔭会の尽力により昭和49年に創立され,その歴史は浅いが,道内唯一の私立臨床検査技師養成校として,既に200名近くの臨床検査技師を社会に送り出し,それぞれが幅広い活躍をしており,早くも独自のカラーを築きつつあります.
校舎は,木造2階建ての古風ないでたちで,実習設備に関しては,かなり充実していると思いますが,総体的にはあまり物質的環境に恵まれているとはいえず,それがかえって"塾型"志向に根ざした教育に徹することになり,現在の校風が生まれた背景になったとも言えます.決して派手さはないが,実に生き生きとした学生気質は,創立以来培われてきたもので,"温而健"の校風を作り上げています.この校風は,温かく思いやりの心で人間性を深め,精神的肉体的な健康には無限のエネルギーが燃焼する可能性があることを意味し,建学の精神になっています.
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