検査機器のメカニズム・57
イオン電極
石橋 信彦
1
1九大・工学部応用化学
pp.966-967
発行日 1976年9月15日
Published Date 1976/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909489
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1960年代の半ばから登場したイオン電極は,従来のガラス電極と同様に膜電位を分析に用いる膜電極である.この電極には表1に示した銀塩などの難溶性塩を感応膜とした固体膜型電極とイオン交換液などの有機溶媒の溶液を感応膜とした液膜型電極がある.この他にこれら電極とガス透過性膜を組み合わせたガス感応電極や酵素含有膜を組み合わせ,酵素の作用で生成物を検出して基質を分析する酵素電極などがある.ここでは基本的電極である固体膜および液膜電極について作用機構と分析法の基本を説明しよう.
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