トピックス
阻害剤によるアミラーゼの分別定量
中山 年正
1
1虎の門病院
pp.934
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202165
- 有料閲覧
- 文献概要
ヒトの膵及び唾液アミラーゼは極めてよく似た性質の蛋白質であり,わずかな等電点の差が両アイソザイムの分別に利用されている.等電点の差は極めてわずか(膵:pI=7.02,唾液:pI=6.87)であるため,電気泳動法では2〜3時間の泳動が必要である.
阻害剤,基質親和性などの酵素学的分別法も種々試みられ,両アイソザイムに若干の差があることが知られており,特に両酵素の基質切断点の差が示唆されるようになった(オリゴ糖G4〜G5でその差が明瞭である).
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.