私の学校
労働福祉事業団関西医療検査大学校—MEに重点をおくカリキュラム
池田 勝義
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1労働福祉事業団関西医療検査大学校
pp.165
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201789
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兵庫県尼崎市の西端武庫川のほとりに,関西労災病院と敷地を同じくして,我が大学校"医検大"があります.全国の労災病院の経営主体である労働福祉事業団と呼ばれる法人が,本学の経営主体であり,設立当初は労災病院のための検査技師養成がその主旨であったそうですが,現在ではその目的もあらかた達せられたので,就職に関しても何ら拘束はないようです.さて,本学は専任教官7名,学生総数70余名という比較的小規模の学校ではあるのですが,鉄筋3階建ての校舎には,講堂,3教室,4実習室のほかに,分析室,低温室,電顕室,暗室,飼育室などの付属教室があり,施設のうえではかなり充実したものです.
ところで,本学の特色と言えば,一般の臨床検査の科目以外に,特にMEに力を入れていることでしょう.この科目だけは一年から三年に至るまで一貫して講義,実習があり,これと並行して電子計算機学の講義と実習も行われます.二番目の特色は環境衛生学なる科目を履習しなければならないことです.この科目では職業病に関する講義があり,人体中のHg,Pbなどの定量,ガスクロに関する基礎的実習が行われます.
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