技術講座 生化学
総蛋白の定量法
小林 允子
1
1社会保険神戸中央病院検査部
pp.135-140
発行日 1979年2月1日
Published Date 1979/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201783
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
総蛋白は現在どんな方法で測られているか
毎年行われる日本医師会のコントロールサーベイの折の調査や,日本衛生検査技師会の調査によると,検査室で総蛋白を測定する方法として用いられているのは屈折法か,ビウレット法か,この二つのうちのいずれかである(表1).
ビウレット法を用いる施設は年を追うごとに増加してきているが,今なお全体の30%であり,あとの70%が屈折法を用いている.これは,アメリカでの調査結果とちょうど逆になっている.しかし,日本でも300床以上の大学,一般病院グループは,その50%がビウレット法を用いている.自動分析装置の普及によって,ビウレット法を用いる施設は,更に増加するであろう.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.