実習日誌
机上では学べないことを
向井 裕子
1,2
1久留米大学医学部附属臨床検査技師学校
2久留米大病院
pp.939
発行日 1977年12月1日
Published Date 1977/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201525
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病院実習は,2年生の1月より3年生の12月まで実質44週を,院内を2期,院外を2期の4期にわたり実習します.院内,院外は交互に行います.現在私は3期めの実習に入っています.
今まで私が体験したものはほんのわずかなものであり,視野も狭いものだと思いますが,病院実習の重要性は,第1に,私たちが行う検査の意義というものを実感として感じとることだと思います.第2には,形態学的検査(尿沈渣,血液像,寄生虫卵,細胞診など),細菌学的検査や病理学的検査などの熟練を要する検査の習熟にあると思います.第3には検査一般にわたる技術面の習得にあると思います.第4は基礎知識を充実し,より専門的な知識への興味を促してくれることにあると思います.第5に,人間で成り立っている病院で,検査を行うものの位置と人間関係の勉強にあると思います.
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