救急検査の実技
アミラーゼ
上田 智
1
,
松田 貴美子
2
,
小倉 克己
3
1川崎医大内科
2川崎医大中検
3川崎医療短大臨床検査科
pp.692-694
発行日 1977年9月1日
Published Date 1977/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201452
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救急検査としてまず整備しなければならない業務が血液ガス分析,電解質検査及びヘマトクリット測定である.これら業務はいついかなる時でも直ちに測定できるよう検査サービスの体制を整え,機械の調整を怠るにとのないようにしなければならない.にれらに次いで救急検査で重要な業務が血球計数,血液型判定,交差適合試験及び生化学検査である.尿素窒素,血糖とともにアミラーゼ定量がこの中に含まれる.
アミラーゼ定量は腹痛を訴えた患者の急性膵炎の診断に参考となる検査であるが,しかし膵炎以外でも血清アミラーゼの上昇する疾患は幾つか挙げられる.我々がしばしば遭遇するものに胃十二指腸潰瘍及びその穿孔,腸閉塞,胆道疾患,大腸炎,腎不全などがある.
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