測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
ゲル内拡散法とその基礎的原理
行徳 祐一
1
,
木村 一郎
1
1東大血清学教室
pp.493-496
発行日 1977年7月1日
Published Date 1977/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201394
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1897年,Rudolf Krausの可溶性抗原とそれに対する抗血清とを反応させると沈降物が生じたという報告以来,現在沈降反応と呼ばれるこの現象について数多くの研究が成され,抗原抗体反応の機序の解明に多くの貢献をしたのみならず,多方面における応用利用への道も開かれてきたのである.この沈降反応をゲル内で行うゲル内拡散法(Immunodiffusion)は現在臨床的にもよく用いられる免疫血清学的技法の一つであるが,本文ではその原理的な面を述べることにする.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.