ひとこと
技師の資格試験
宮澤 正治
1
,
山藤 武久
2
,
遠藤 洋子
3
,
中村 正夫
4
1埼玉県立がんセンター臨床検査部
2東洋公衆衛生学院
3京大病院中検
4国立病院医療センター臨床検査科
pp.64-65
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201264
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近年,目覚ましい検査の機械化,自動化,簡易検査法の開発などにより,検査業務は能率よく行われるとともに単純化されてきており,一般に技師はより多くの時間と心の余裕を持てるようになってきていると言える.確かにそれは技師にとって好ましいことではあるが,技師自身が技師としての十分な自覚と向上心を持ち合わせない時には,技師をしてサラリーマン化した安易な毎日を送らせる結果を招来することにもなりかねない.臨床検査は日進月歩しているだけに,検査法一つをとってみても,種々の問題を抱えていることははっきりしていることだ.
我々技師はそうした現状に臨み,その問題点の解明をはじめ,新しい検査法の開発,原理究明などといった研究活動をより積極的に行っていく必要があり,またそれをなしえなくては技師の存在価値はなく,単なる一機器,一備品として扱われかねないことを自覚する必要があろう.
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