マスターしよう基本操作
比色計の検定
中山 年正
1
,
桑 克彦
1
1虎の門病院生化学科
pp.56-60
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201261
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比色分析は臨床化学検査の主要な分析手段であるが,その分析結果の信頼度は当然使用する分析機器・光電光度計の性能に依存する.光電光度計の近年の進歩は目覚ましく,機器を構成する各部の改良は急速で装置はしだいに高度化している.
比色計としては,(1)波長精度が高く,(2)光の分解能が高く,(3)感度が高く,(4)溶液の濃度系列を測定した場合,高濃度まで直線性があり,かつ(5)安定で再現性が高いものが優れたものである.これらの特性は,比色計の各部が組み合わさって総合的な特性として表れたものである.高級な分光光度計は一般に特性が優れ問題が少ないが,日常検査には様々な比色分析装置が使われている.そこで,比色計の特性を検索する手段を例示し参考に供したい.
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