マスターしよう基本操作
比色計の取り扱い
大森 昭三
1
1東京逓信病院検査科
pp.41-45
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200269
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臨床検査に携わるわれわれにとり,1日も欠くことのできぬ装置の代表として光電光度計をあげることができる.
log I0/I=Eで示されるランバート・ベール(Lambert-Beer)の法則を知らぬ人はないであろうが,物質による光の吸収の程度を電気的に測定するための装置が光電光度計(比色計)である.光電光度計は,(1)定電圧装置,(2)光源ランプ,(3)モノクロメーター(フィルター,プリズム,回折格子),(4)試料室,(5)受光器(光電池,光電管など),(6)読み取りメーターなどの各部から作られており,取り扱いに際してはこれらの機能を十分に理解しておく必要がある.また,常に装置の保守に心がけ,正しく操作を行なわなければ精密な測定結果を期待することはできない.
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