実習日誌
小さなことにも真剣に悩む姿勢を
紺野 長人
1,2
1福島県立総合衛生学院臨床検査学科
2福島医大病院
pp.539
発行日 1976年7月1日
Published Date 1976/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201111
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私,右も左も分からない若輩者でございます.このほど病院実習に出まして,つくづくと,へたをするとねちねちと思うことがありまして,私自身の望むところなく一筆とらせていただくこととあいなりました.繰り返しますが,私,顔は良いのですが,頭が少々足りなくて,そのうえ若干自意識過剰の兆候がありまして,くだらないことをたぶん一生懸命書きますので,最後まで精を出し切って読みましょう.
私たち第1班4名が最初に占領したのは,リハビリテーションセンターの検査室でした.血液と生化学に分かれて,5週間荒らし回りました.我,為になりしと思えしことはティータイムにおける諸先生方の,検査技師がいかにくだらない商売であるかから始まる雑談と,実習とは試行錯誤である機会が少なくなく,失敗の繰り返しが力となることが多かったということです.
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