測定法の基礎理論 なぜこうなるの?
病理組織及び細胞標本の染色機構・2—染まるには理由がある
山田 喬
1
1独協医大病理
pp.337-340
発行日 1976年5月1日
Published Date 1976/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201051
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染色法には1種類の色素による単純染色によるものと,2種類以上の色素を重ねて,あるいは混合して染める方法があり,目的別にみると.(1)細胞・組織の形態を単純に観察する(単純染色)(2)細胞・組織の構造をそれぞれ別々に染め分けて観察する(ヘマトキシリン・エオジン,ギムザ,マロリーアザン,パパニコロウ染色その他)(3)細胞・組織の機能の局在性を知る(酵素染色など)などのような染色法がある.それぞれに異なる染色機構があり,幾つかの染色機構が重複して利用されている場合もある.ここでそれらを詳細に記載することはできないので,一般に広く用いられている染色法を例にとって,染色機構の幾つかを説明するにとどめる.
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