基礎から応用へ
極大速度,Km,KIの実測
降矢 震
1
,
降矢 熒
2
1千葉大検査部
2東京女子医大生化学
pp.25-28
発行日 1976年1月1日
Published Date 1976/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200962
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本稿にあげた例は20年ほど前の実験値に基づき,現在作図計算したものである.当時用いた機器は現在よりもはるかに簡単な比色計,光度計のみであり,この程度の測定は今ではどんな小さな検査室でもなしうる.日常の繰り返し作用のみではあきたらぬ技師諸氏にとっては格好の実験である.
これまでの4稿にわたる説明は,膨大な種類の酵素のうち,ごく一部分の酵素に適用される簡単な理論である.しかしその限界を吟味するならば,近似的にはかなり広い範囲にも用いうる.また実際的な,より合理的な方式を考え出すこともできる.従来の方式に従わぬ時は,まず自分の手技の誤りを見いだす努力をするのだが,手落ちがなければ,基づく理論の適応外の何らかの問題があるに違いない.
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