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Ki-1リンパ腫
塩田 真美
1
,
森 茂郎
1
1東京大学医科学研究所病理学研究部
キーワード:
CD30
,
Ki-1
,
BerH2
,
anaplastic large cell lymphoma
Keyword:
CD30
,
Ki-1
,
BerH2
,
anaplastic large cell lymphoma
pp.528-529
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900595
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- 文献概要
1.はじめに
Ki-1リンパ腫とは単クローン抗体Ki-1によって同定される大型リンパ球よりなるリンパ腫に与えられた呼称である.特徴的な組織像と臨床像を示すところから近年注目されている.Hodgkin病細胞株L-428に対し作製されたモノクローナル抗体Ki-1(CD 30)は,Hodgkin細胞,Reed-Stemberg細胞のみに発現すると考えられていた1).しかし1985年Steinらは活性化された正常リンパ球にも同抗原が発現し,さらにnon-Hodgkin lymphomaの1部にKi-1陽性を示すものが存在することを指摘し,これをKi-1陽性リンパ腫と命名した2).翌年Kadinらが特異的な臨床像と組織像を持つ小児のKi-1リンパ腫6例をまとめて報告し,その疾患概念が確立した3).
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