技術講座 病理
検体の処理法・4—婦人性器
油井 慎曄
1
1国立東京第二病院研究検査科
pp.68-69
発行日 1974年7月1日
Published Date 1974/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200518
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病理検査室における婦人性器検査材料には,生検,細胞診,手術材料および剖検材料がある.今回は生検,手術材料について検体の処理から固定まで,一連の注意を記してみたい.
生検,手術材料の採取は婦人科医が行い,病理検査室に送られてくる材料は,ほとんどがホルマリン固定の状態で提出されるが,一部未固定のままくる場合もある.問題点のある症例などについては,組織化学を含む諸検索をしやすいように,できるだけすみやかに,未固定のまま提出を求めることが望ましい.
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