技術講座 血清
Rh式血液型判定法
藤原 ムチ
1
1東京女医大輸血部
pp.64-65
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200461
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Rh式血液型は抗Rh血清と血球との凝集反応により決定される血液型で,これは1940年にLandsteiner & WienerによりD因子が発見されたことが端緒となって,現在まで5種類の抗Rh抗体が見いだされている.この5種類の抗血清によりRh因子はDEeCcの5つあることが現在までわかっている.dに関してはいまだに抗d抗体が見つかっていないのでd因子が予想されてはいるが確定してはいない.現在Rh陽性,Rh陰性という場合はD因子陽性,D因子陰性のことであり,Rh0(D)ということはD因子を持っているということの表現である.他の因子も表に従って表現される.Rh式血液型は被検血球がRh因子を持っているかいないかで表現されるので,たとえばcde/cdeとはD,E,Cの3つの因子がすべて陰性であることを表しており,また(cDe/cde)はEとC因子が陰性であることを表している.
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