Japanese
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論説
Rh式血液型に関する知識
The Knowledge of Rh blood group
遠山 博
1
Hiroshi TOHYAMA
1
1群馬大学第一外科
pp.993-1000
発行日 1963年8月20日
Published Date 1963/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407203128
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はしがき
近年輸血の副作用とか,新生児溶血性疾患などによつてRh式血液型の問題が,医家のみならず一般までの関心を集めて来ていることは申すまでもないことである,Rh式血液型の発見されたのは1940年頃であって,ABO式血液型のみの知識では解明できなかつた輸血副作用のあるものもわかつてきた.そしてさらに1946年,Lutheran型1),Kell型2),Lewis型3),1947年MNSs型4),1950年Duffy型5),1951年Kidd型6)等々,その後もまた新らしい血液型が続々と発見され,以前はわからなかつた輸血副作用の機構も次第に明らかにされて来た.その反面,非常に複雑・難解なものとなつて,血液型学を専攻するもの以外にとつては非常にわかりにくい親しみにくいものになつてしまつた.著者はRh式血液型に関する知識と題して小文を書くが,主として臨床家の立場から見たこの問題の一部の面をなるべく簡易にまとめてみたいと思う.
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