技術講座 一般
尿沈渣の再現性
相賀 静子
1
1国立東京第一病院検査科
pp.70-71
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200280
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尿検査の中で最も覚えにくく,再現性の悪いものは尿沈渣の検査であると思う.私たちは尿沈渣の内容物をひとつひとつマンツーマンで教えられたが,その表現の方法はなかなか一定しない.これは混和の方法,視野の平均のとり方にも関係しているが,それ以前の問題もある.たとえば一般検査室の基本的なことがらが一定であるかどうかである.
尿沈渣を作るときの尿量は常に一定量を採っているだろうか,遠沈管の鋭角の部分はどれも同じだろうか,遠沈の速度は常に一定か,尿は新鮮な検体をよく攪拌してから遠沈管に移しただろうか,などである.
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