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脂質異常症治療薬スタチンの予期せぬ作用
田代 将人
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 感染免疫学講座 臨床感染症学分野
pp.824-826
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104375
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脂質異常症とスタチン
■スタチン
脂質異常症に対する治療薬で最も処方頻度の高い薬剤がスタチンである.スタチンとは,HMG-CoA(3-hydroxy-3-methyl-glutaryl coenzyme A)還元酵素の働きを阻害することで,血中のコレステロール値を低下させる薬物のことをいう.わが国には,プラバスタチン,シンバスタチン,アトルバスタチン,フルバスタチン,ピタバスタチン,ロスバスタチンの6種類のスタチンがある.初期のスタチンであるプラバスタチンやシンバスタチンは真菌由来の物質をもとに開発されていたが,近年は,よりコレステロール低下作用を強化した完全合成によるスタチンが多数を占めるようになった.
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