書評
レジデントのための血液透析患者マネジメント 第2版
柳田 素子
1
1京大大学院・腎臓内科学
pp.724
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104341
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かゆいところに手が届く非常に優れた入門書
わが国の血液透析患者さんは31万人を越えました.併存する疾患の治療,検査や手術のためにさまざまな診療科に入院しておられるため,どの診療科の医師であっても,血液透析と無縁であることはできません.その一方で,血液透析患者さんでは体液管理や血液管理,薬剤の使い方などさまざまな点が異なり,分野外の先生方にとっては敷居が高い分野となっています.
本書は,若手医師や分野外の先生方が血液透析の基本を初めて理解する上で非常に優れた入門書となっています.本書は通読することが前提となっていますが,一人の筆者が一冊を通じて著述しておられるために各章間で重複がなく,あっという間に通読できます.まず第1章で基礎知識を身につけ,第2章では血液透析導入,第3章では維持透析の管理,第4章では急性腎障害と少しずつ知識を深めていき,第5章では特殊な血液浄化についても知識が得られるようになっています.
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