Laboratory Practice 〈生理〉
心電図でペースメーカーの不具合を見つける
山田 宣幸
1
1三菱京都病院臨床検査科
pp.588-592
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104307
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はじめに
2013年,わが国ではペースメーカーおよび植え込み型除細動器(implantable cardioverter defibrillator,ICD)植え込みが69,185件施行された.そのうち,新規の植え込みはペースメーカー39,290台,ICD(両室ペーシング機能付きを含む)は5,992台であった(日本不整脈デバイス工業会調べによる).ペースメーカーの利用者は毎年,40,000~45,000人も増加しており,心電図検査を行う臨床検査技師がペースメーカー心電図に触れる機会も当然増えてきている.ペースメーカーとICDは新機種が次々と発売され,その作動様式も複雑になってきており,心電図解析も使用機種の特徴を理解していないと分からないものもある.
本稿は,ペースメーカー心電図のなかでも最も重要な,“不具合を起こしているペースメーカーを心電図で発見する”ことについて述べる.
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