基礎から学ぼう一般検査・1【新連載】
尿定性検査
伊瀬 恵子
1
,
澤部 祐司
1
,
野村 文夫
1
1千葉大学医学部附属病院検査部
pp.42-47
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104144
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はじめに
血液中の老廃物や有害物質は,腎臓の糸球体で濾過されたのち,尿細管で体に必要な物質や水分が再吸収され,残りが尿として体外へ排泄される.非侵襲的に検体を採取できる尿検査は,腎機能障害を知るうえで重要である.
尿定性検査は試験紙法が用いられ1~4),判定は機器法か目視法で行われる.2003年に日本臨床検査標準協議会が尿試験紙の表示濃度のガイドラインを作成し,2005年に国内で販売される尿試験紙のブドウ糖と蛋白,潜血3項目の+1の濃度が統一された(ブドウ糖+1:100mg/dL,蛋白+1:30mg/dL,潜血+1:ヘモグロビン濃度0.06mg/dL).本稿では試験紙法を中心に解説する.
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