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増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅵ 一般
尿定性検査
chemical screening of urine
堀田 真希
1
1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門
pp.932-935
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103318
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検査の概要
尿検査は検体の採取が容易であり,検査も特別な装置を必要とせず簡便で迅速に実施できるものが多いため,代表的な無侵襲検査としてニーズが多い.なかでも尿定性・半定量試験紙法(以下,尿試験紙法)は,検体の採取が容易であること,操作が簡便であること,さらに安価で多項目を同時測定できることから,患者の病態を推測するためのスクリーニング検査として今では必要不可欠な検査の一つとなっている.
現在では,生化学検査などの診断学的要素の高い血液検査が半時間程度で結果を報告することが可能なため,病院における尿検査の重要性は薄れてきた.しかし,医院やクリニックなど血液検査を即座に実施できない施設では,病態を推測する重要な検査の一つであることに変わりない.
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