技術講座 生理
自動聴性脳幹反応による新生児聴覚スクリーニング検査
山田 ゆか
1
,
中山 麻衣
1
1札幌東豊病院検査室
pp.1044-1048
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104060
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新しい知見
現在,新生児聴覚スクリーニングの検査機器には自動聴性脳幹反応(auditory brainstem response,ABR)と耳音響放射(otoacoustic emission,OAE)の2種類がある.自動ABRはOAEに比べて偽陽性率は低いものの検査時間が長く,機器自体も高価であった.しかし近年,技術の進歩に伴い自動ABRもOAEと変わらないほど短時間で検査が可能となった.
2009年の日本耳鼻咽喉科学会の福祉医療・乳幼児委員会の報告によると,精密検査の紹介元のスクリーニング検査機関が使用している検査機器として,自動ABRが55.1%,OAEが31.7%であり,自動ABRが普及してきていることがわかる.
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