増刊号 結果の読み方がよくわかる! 耳鼻咽喉科検査ガイド
Ⅰ.聴覚検査
聴性脳幹反応(ABR)
泉 修司
1
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
ABR
,
自動ABR
,
新生児聴覚スクリーニング
,
伝音難聴
,
後迷路性難聴
Keyword:
ABR
,
自動ABR
,
新生児聴覚スクリーニング
,
伝音難聴
,
後迷路性難聴
pp.47-53
発行日 2022年4月30日
Published Date 2022/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202982
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POINT
◆主な検査目的は,乳幼児・機能性難聴・認知症などに対する他覚的聴力検査,聴神経腫瘍・後迷路性難聴・auditory neuropathyなどに対する障害部位診断である.
◆Ⅴ波閾値は2000〜4000Hzの聴力を主に反映するため,高音障害型や高音残存型の難聴では実際の聴力レベルとⅤ波閾値が乖離する可能性がある.
◆伝音難聴ではⅠ波から潜時が延長し,後迷路性難聴では障害部位以降の波形が消失・潜時延長するため,鑑別に有用である.
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