技術講座 生化学
臨床検査のための純水の基礎知識
金子 静知
1
,
金沢 旬宣
1
1メルク株式会社メルクミリポア事業本部ラボラトリーウォーター事業部
pp.1050-1055
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104061
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新しい知見
生化学自動分析装置などに供給される水に含まれる不純物が,検査結果に影響を及ぼすことが明らかになりつつある.電解質の測定系への混入や,不純物が流路系の動作を妨害して測定精度に影響を及ぼすような現象が報告されている.一方,電解質測定ではEDI(electric-deionization)方式の精製処理を従来のイオン交換の代わりに使用することで精度向上が確認できた事例などもある.EDIは水質が長期にわたって安定的に保たれるため,イオン交換樹脂の飽和による水質変動が測定に影響しないためと考えられる.
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