病気のはなし
骨肉腫
加谷 光規
1
1札幌医科大学整形外科学講座
pp.1034-1037
発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104058
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サマリー
骨肉腫は類骨・骨を産生する紡錘形細胞肉腫であり,10歳代の若年者の大腿骨遠位部や脛骨近位部といった膝関節近傍に好発する.抗癌剤を用いた術前・術後化学療法と腫瘍の広範切除が治療の原則であり,これによって80%程度の5年生存率が見込まれる.腫瘍切除後の骨欠損は腫瘍用人工関節や血管柄付き骨移植,骨延長術などで再建することが可能となり,患肢温存術が主流となっている.
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