今月の表紙
乳腺葉状腫瘍
森谷 卓也
1
,
中島 一毅
2
1川崎医科大学病理学2
2川崎医科大学総合外科学
pp.217
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103876
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【症例の概要】
50歳代,女性.右乳房にしこりを自覚した.超音波検査Bモードでは,境界明瞭で一部分葉状の腫瘤像があり,内部にスリット状の構造と後方エコーの増強を認め,エラストグラフィ(図1)と合わせ葉状腫瘍が疑われた.また,穿刺吸引細胞診(図2)でも結合組織性および上皮性混合腫瘍を疑う像であった.腫瘍の増大傾向があり,摘出手術が施行された.長径5cmの腫瘍(図3)で,葉状構造と間質細胞の増多,核分裂像(最大5/10HPF)などから境界悪性葉状腫瘍と診断された(図4,5).
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