Laboratory Practice 〈生理〉
脳波電極を正しく貼るコツ
杉山 邦男
1
,
長尾 建樹
2
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
2東邦大学医学部医学科脳神経外科学講座(佐倉)
pp.213-216
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103874
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はじめに
脳波記録における標準基準電極法である10/20法は1958年にH. Jasperによって提唱1)され,現在も使用されている.脳波を記録する技師は10/20法を理解し,電極記号や名称を覚えなければならない(表1)2).10/20法によって定められている部位へ電極を装着する手順に統一されたものはなく,施設や個人により相違がみられる.それゆえ,初めて脳波を記録する技師は電極の配置が正しいかどうか,接触抵抗が十分に下がっているかなど,不安な部分が多いであろう.本稿では,手際よく電極を装着し正確な脳波記録が行えるように,筆者が実際に行っている成人脳波の電極装着手順と,装着不良により生じるアーチファクト例を解説する.
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