増刊号 この検査データを読めますか?―検査値から病態を探る
Ⅲ 内分泌代謝疾患
9 妊娠時の血糖コントロールが対照的であった2例《妊娠と糖尿病》
安日 一郎
1
1国立病院機構長崎医療センター産婦人科
pp.994-1001
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103688
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Ⅰ.症例
1.症例1
28歳.1回経妊,1回経産.身長167cm,非妊時(妊娠前)体重67kg,非妊時(妊娠前)BMI(body mass index)24.7.
既往妊娠歴:初回の妊娠は妊娠性糖尿病(gestational diabetes mellitus,GDM)の診断で26週からインスリン療法を施行し,妊娠40週で正常経腟分娩,児の体重は2,704gであった.産褥期もインスリン治療の継続が必要で,2型糖尿病と診断されて内科治療を継続していた.
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