最近の検査技術
尿沈渣染色法
今井 宣子
1
1大阪大学病院中央臨床検査部
pp.846-850
発行日 1982年9月1日
Published Date 1982/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202591
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尿沈渣検鏡は新鮮尿の無染色生標本をもって行うのが原則である.しかし現実には無染色生標本の観察は容易なことではなく,また,これだけでは決して満足な結果は得られない.重要な成分の見落としを避け,できるだけ詳細な情報を臨床側に提供するためには,尿沈渣の染色標本を観察するほうがよりベターである.そのためには各種染色法の特徴や使用上の注意点をよく理解しておく必要がある.
ここでは現在尿沈渣染色法として利用されているもののうち主要なものをいくつか取りあげ,解説する.
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