増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅳ 微生物
微生物が検出された場合に医師に緊急に報告すべき検体―髄液
石和田 稔彦
1
1千葉大学大学院医学研究院小児病態学
pp.836-838
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103300
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
検査の概要
髄液微生物検査は,一般的には腰椎穿刺により採取された髄液を用い,グラム染色塗抹鏡検および細菌培養検査が行われる.また,髄膜炎の起炎菌として頻度の高い細菌であるHaemophilus influenzae type b(Hib),Streptococcus pneumoniae(肺炎球菌),Streptococcus agalactiae(GBS),Neiserria meningitidis(髄膜炎菌),B群髄膜炎菌と交差抗原性を有するK1抗原保有Escherichia coli(大腸菌)に対するラテックス凝集反応を利用した迅速抗原検査法がある1).
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.