増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅳ 微生物
検出された場合に医師に緊急に報告すべき微生物―Legionella spp.
草野 展周
1
1岡山大学病院感染症内科
pp.848-850
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103303
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検査の概要
Legionella spp.の検査には,他の微生物検査と同様に,塗抹鏡検,抗原検査,特異抗体検査,培養検査,遺伝子検査などがある.塗抹鏡検はヒメネス染色などで実施する.抗原検査には検体に喀痰などの呼吸器材料を用いる直接蛍光抗体法(direct immunofluorescent antibody test,DFA)と検体に尿を用い,イムノクロマトグラフィ(immunochromatography,IC)や酵素免疫測定法(enzyme immunoassay,EIA)を使用する尿中特異抗原検査がある.特異抗体検査は間接蛍光抗体法(indirect immunofluorescent antibody test,IFA)またはマイクロプレート凝集反応で測定する.遺伝子検査ではPCR(polymerase chain reaction)法やLAMP(loop mediated isothermal amplification)法などを用いる.
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