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増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典
Ⅱ 血液
血小板数〔Plt〕
platelet count
矢冨 裕
1
1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学
pp.806-808
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543103293
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検査の概要
血小板減少症は,それが高度の場合,危険な出血が発生し,正確かつ迅速な診断が望まれる.この診断の基礎になる本検査は極めて重要である.出血性疾患への緊急対応を考えると,血小板数はパニック値項目の代表といってよい.
血小板数は,EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)加血液を検体として,自動血球計数器により測定するが,場合により,鏡検・視算が必要となる.また,採血後,可能な限り速やかに測定すること,保存する場合は冷蔵することに注意が必要である.血小板は赤血球や白血球と比べて容積が非常に小さく,その正確な算定が可能になったのは比較的最近である.現在でも偽高値・偽低値の可能性を考慮して検査結果を慎重に判読する必要がある(「ピットフォール」の項を参照).
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