技術講座 生理
―ステップアップのための画像診断入門・6―乳腺画像診断(マンモグラフィ)
村上 隆介
1
,
汲田 伸一郎
1
,
岩野 茉梨絵
1
,
小林 宏之
2
,
松原 美幸
3
,
土屋 眞一
3
1日本医科大学放射線医学
2日本医科大学付属病院放射線科
3日本医科大学病理部
pp.595-602
発行日 2010年8月1日
Published Date 2010/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102849
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新しい知見
マンモトーム(Mammotome®)は画像ガイド下に,従来の針生検より確実に十分な検体が採取できる乳房専用吸引吸引式組織生検システム(vacuum-assisted biopsy system)で1),経皮的な針生検装置の一種である.主に11Gの針が使用されること,外筒・内筒それぞれに吸引圧をかけること,針の外筒を留置したまま内筒を抜き差しできること,外筒の側溝を回転させて針の周囲360°から採取できることにより,1回の穿刺で十分な量の検体を何本でも採取することが可能となった.マンモトームは通常,マンモグラフィまたは超音波の画像ガイド下に使用され,特に非触知病変の組織診断に威力を発揮している.マンモグラフィのステレオ撮影ガイド下に行われるマンモトームの適応は原則としてマンモグラフィのみで描出される病変である.悪性を疑う石灰化がよい適応である.
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