特集 乳癌の診断・治療
診断
乳癌
DCISの画像診断―マンモグラフィ
高橋 洋子
1
1がん研究会有明病院 乳腺外科
キーワード:
DCIS
,
マンモグラフィ
,
石灰化
Keyword:
DCIS
,
マンモグラフィ
,
石灰化
pp.423-430
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000816
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非浸潤性乳管癌(ductal carcinoma in situ:DCIS)は浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma:IDC)の前駆病変であり乳癌全体の12~24%を占めるとされ,乳管上皮から発生した癌細胞が,筋上皮細胞層および基底膜を破って間質に浸潤することはなく,乳管内で増殖・進展する,in situ状態にあることを指す。DCISは根治可能な疾患であり,多種多彩な組織構築を示し(表1),しばしば広範囲に乳管内で進展し,画像診断による病変の範囲の評価が難しく,切除範囲の決定が困難な場合がある。また,背景にatypical ductal hyperplasia(ADH)などの乳管内増殖性病変を認めることもある。
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