技術講座 病理
免疫組織化学による二重染色法
林 幸子
1
,
小川 真澄
1
,
小岩井 英三
1
1がん・感染症センター 都立駒込病院 病理科
pp.337-342
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102791
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新しい知見
免疫組織化学による二重染色では,1巡目の抗原染色に用いた抗体や酵素が2巡目の抗原染色に影響を与えないことが必須であるが従来では簡便な方法がなかった.1995年に短時間の熱処理で酵素や抗体の失活ができることがわかり,二重染色が容易に行えるようになった.最近,酵素や抗体の変性試薬Denaturing Solution(Biocare Medical)が発売され,さらに迅速,簡便な二重染色が可能になった.酵素染色の発色剤もさまざまな色を呈するキットが数多く発売されており二重染色を容易に行える一助になっている.
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