技術講座 病理
免疫二重染色
門脇 奈穂美
1
,
末吉 徳芳
1
,
阿部 雅明
1
,
白井 俊一
1
1順天堂大学医学部第二病理学教室
pp.901-906
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901699
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サマリー
現在,病理学の分野において,免疫組織化学的技法は,腫瘍マーカーの検出,酵素やホルモン産生細胞およびその腫瘍の同定,腫瘍の性質,組織に沈着する免疫複合体の検出,病原性微生物などの検出・同定など病理診断の1つの大きな武器となっている.そして,同一切片上で2種類の抗原の局在を同時に証明する免疫組織化学的技法が免疫二重染色であり,目的によっては単染色に比べ,より多くの情報が得られる.標識物質を酵素にした酵素抗体法と,標識物質に蛍光色素を使用する蛍光抗体法がある.今回は,その具体的手法について解説した.
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