トピックス
自動血球分析装置を用いた脳脊髄液や体腔液の検査
久野 豊
1
,
竹村 浩之
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部
pp.71-73
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102729
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はじめに
脳脊髄液(以下,髄液)や体腔液の細胞数算定は,従来から計算盤を用いた目視法で行われてきた.しかし,操作手技が煩雑なため迅速性に欠け,宿日直時においては臨床検査技師の経験や習熟度によって測定値に差を生じることがある.また,施設間で細胞数の単位や分類方法が異なっていることも指摘されてきた.そこで近年,これらの問題点を解決するために自動血球分析装置を用いた測定が行われている1,2).本稿では,細胞数算定が可能な多項目自動血球分析装置XE-5000(シスメックス社,以下:XE-5000)と全自動血液学検査装置アドヴィア2120i(シーメンス社,以下:ADVIA2120i)を紹介し,当院検査部で検討したXE-5000の性能評価について述べる.
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