Laboratory Practice 〈生理〉
―症例から学ぶ呼吸機能検査①―換気機能障害―COPD
原永 修作
1
,
藤田 次郎
1
1琉球大学大学院医学研究科感染病態制御学講座分子病態感染症学分野(第一内科)
pp.46-48
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102724
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)は,主に喫煙や大気汚染の有害粒子の吸入によって生じた炎症反応に基づく肺胞の破壊や気道の障害のため閉塞性換気障害を生じる疾患である.COPDの診断におけるゴールドスタンダードはスパイロメトリーであり,その結果に基づいて得られた重症度に合わせた治療が必要となる.
本稿ではCOPDの診断および,重症度判定に用いられる呼吸機能検査の評価に関して実際の症例を通して解説する.
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