増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
II 微生物検査
各論
1 感染症と顕微鏡検査の所見
3 腸管感染症
石川 恵子
1,2
,
見上 裕美子
3
,
紺 泰枝
4
,
中村 文子
5
1浦安市川市民病院臨床検査科
2三菱化学メディエンス志村事業所感染症検査部臨床微生物グループ
3聖路加国際病院臨床検査科
4東京厚生年金病院臨床検査科
5順天堂大学附属病院臨床検査部
pp.946-950
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102559
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はじめに―糞便塗抹検査の意義
腸管感染症の原因微生物は細菌,ウイルス,原虫,寄生虫などと多岐にわたり,糞便は臨床検査材料のなかでも検査室診断の難しい検査材料の1つである.糞便の鏡検はおそらく微生物検査室と原虫寄生虫検査室で実施されているものと思われる.感染症に限らず,糞便塗抹鏡検から得られる情報を迅速に報告できれば臨床にとって極めて有用な情報となるであろう.塗抹検査は糞便においても検査技師主導で積極的に取り組みたい検査である.幸い,昨年より保険点数も取得可能となった.
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