オピニオン
日本のために強いリーダーシップを
堀場 厚
1
1社団法人日本分析機器工業会
pp.792
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102520
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私は子どもの頃から模型や乗り物に興味をもち,ごく自然に祖父や父の選んだ専門と同じ理学部の物理に進み,仕事も父の創業した堀場製作所の米国子会社に就職した.父の会社であると言うことだけではなく,自分の最も興味のあった分野である“分析”にかかわる仕事ができるという魅力が入社の大きな動機となった.米国では,仕事上で必要性を強く感じた電気工学の知識を得るために,カリフォルニア大学の工学部に編入したが,優れた教授や素晴らしい教育システムに出会い,多くのことを学ぶことができ,多くの素晴らしい友人を得た.今に至るまで継続する親交のなかで“科学と技術”という共通の興味が重要な役割を果たしていることに大きな幸せを感じている.
私は現在,社団法人日本分析機器工業会の会長を務めているが,社会に出てから一貫して“分析”を生業としてきて日頃感じていることを述べてみたいと思う.
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