技術講座 一般
尿路変更患者の尿所見
五十嵐 辰男
1,2
1千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター
2千葉大学医学研究院泌尿器科
pp.633-636
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102480
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新しい知見
最近では尿路変更に腸管を用いることが多い.このような場合,膿尿や細菌尿を伴う例が多くみられる.腸管を用いた代用膀胱の尿中の炎症性サイトカインは増加しており1),尿路となった腸管上皮は恒常的な炎症反応を起こしている.しかし,ほとんどは無症候であり,尿路上皮と腸管上皮では細菌に対する反応が異なることが推測されるので,このような症例では無症候性膿尿と尿路感染とは区別する必要があると思われる2).
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