技術講座 生理
消化管超音波検査 その1:上腹部消化管
中村 滋
1,2
,
朝井 均
3,4
1長吉総合病院臨床検査科
2近畿医療技術専門学校臨床検査科
3春日野会病院
4大阪教育大学
pp.805-812
発行日 2008年9月1日
Published Date 2008/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102167
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新しい知見
腹部超音波検査は当初,肝臓や胆道あるいは腎臓といった,いわゆる実質臓器を主要な対象臓器としており,消化管についてはガスの存在などもあり避けられる傾向にあった.しかし,その後の超音波診断装置の目覚しい発展と超音波診断学の劇的な変化により,最近では一般病院ではもちろんのこと,人間ドックなど一般の検診部門の超音波検査領域でも,腹部スクリーニングに膀胱周辺の下腹部臓器はもちろん消化管を含めた超音波検査を実施する施設が増えている.したがって現在では,消化管を語らずして腹部超音波検査とはいえないようになりつつあるのが実情である.
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